雑楽人生マチャブロ
ーNY帰りのミュージシャン、マッシーの雑楽日誌ー
どうも毎度です。雑楽人生マッシーです。
実は僕ミュージックスカイやってます。
ミュージックスカイとは何かというと、
ロビンズエッグブルー、新世代ルシアーおぎのっち(ルシアーとは弦楽器製作家の総称)、冷静なる情熱ギタリスト、山崎ゴーシで繰り広げる音楽雑談ラジオ番組なのです。
NYの苦節話や、渋いアーティスト紹介、音楽やギターのマニアックな話などを雑楽工房から気楽にお届けしてます。
前回の9回目に放送した内容が僕が過去に出会った素晴らしいアーティスト達の紹介をしました。
せっかくなので30分のラジオ内では伝えきれなかった事を補足して今回マチャブロで書いて行きたいと思うので、ラジオを聴きながら読んでくれたら嬉しいです。
まず、最初に紹介するのは
さすらいの吟遊詩人Hugh Yamada率いるバンド
BrewGreen And The Babylons(ブリューグリーンアンドザバビロンズ)。
アメリカと日本のハーフでSSW(シンガーソングライター)として活動してた友人ヒュー君には音楽をやりながらアメリカ大陸を自転車で横断するという夢がありました。
先ず経験として日本を制したいとの事を相談を受けて、話を聞いていると
旅の資金は新しいCDを作成して、ストリートライブとCDの売り上げのみで達成するつもりだと。
そこでCDを作らないとーってことになって、じゃあドカンとイケてるアルバム作ろうぜーってことで友人を集めて結成した伝説のバンドなのです(ロビンのVoアツミも参加してます)。
ラジオで紹介した曲は
Spring Bird (ホトトギス)
なのですが、
ブログではアルバムタイトル曲
A Little Way To Goを紹介したいと思います。
この曲はまさに今から旅に出る男の気持ちを歌ってます。
なんか、クリップ写真が若い…
俺太ったなー。
時代背景を少し話すと、この頃はまさに世界的にインディーフォーク再熱の時期で、
Fleet Foxes
Bon Iver
Sufjan Stevens
等のアメリカンやフォークのルーツを根底にしながらも少し変わったハーモーニーやアプローチをするアーティスト達がブームになっていた面白い時期でした。
ヒューの音楽性ともあっていたのでアルバムlittle Way To Goも少なからずそういう背景に影響を受けたフォーキーな作品に仕上がっています。
因みにインディーフォーク熱はその後、EUに飛び火し、Mumford & SonsやOf Monsters and Men等が話題を呼びました。
USではThe Lumineers, American Authors等フォークバンドをレーベルがうまくショービズに乗るように仕掛けフォークロックバンドが世界的に流行し一世を風靡したものの、似たようなグループが乱立しクールなインディー感がなくなり瞬く間に流行は終わっていく残念な末路をたどるのです。
そしてインディー界隈ではあえてフォークの逆を取るように、80’sの再熱が始まり、シンセポップやテクノ、ブレイクビーツやアシッドがクロスオーバーしたようなアーティストが人気を博して行きます。
また一方エレクトロ方面では、EDM(エレクトロダンスミュージック)というジャンルでいうとあまりにもざっくりした謎のムーブメントが(昔でいうユーロビート的な感じなのかな?)
世界的に爆発し続けていて、david guettaやスクリレックス等のガチガチにわかりやすいダンスミュージックが蔓延ていましたが、UKではそれに相反するように音数をシンプルにした空間的でドープなダブステップが流行ります。
そこに天才少年James Blakeが出現し宅録でありながら斬新なアプローチ、圧倒的な個性を持った1stアルバムスマッシュヒットして世界的センセーションを起こします。
また、そんな中ダフトパンクが敢えてグルーヴの原点回帰を示すアルバム『ランダム・アクセス・メモリーズ』を発表し、もはや限界まで来ていた音圧戦争やパターン化された手法に逆風をぶち込み新しい流れを提示していったのです。
目まぐるしく多様化し、猛烈なスピードで流行が移り変わり、もはや何がブームなのかさえよく解らない、そんな時代でしたね。
と、ちょっと脱線したので、この辺の話はまた追ってブログで纏めたいと思います。
そしてなんと
ヒュー君はこのアルバム完成直後から半年かけて無事日本横断を成功させました。
ブログでその時の模様がアップされてます。
ここから読めるので、超絶に暇な人は読んでみてね。(かなり長いです)
http://hughslife.doorblog.jp/archives/29996907.html
そして次に紹介するのはNYで出会ったソウルシンガー
Solomon Jaye
実は彼は先ほどのブリューグリーンアンドザバビロンズでライブをした際に対バンで出会って意気投合したナイスガイ。
去年リリースしたアルバムの中からグルーヴが効いた一曲
『Ordinary Man』を紹介します。
なんとヴォイスメッセージも送って来てくれたので良かったらラジオ内で聞いてみてくださいねー。
そしてさらに振り返って話は僕の高校時代まで遡り、当時登竜門だったヤマハ主催のティーンズミュージックフェスティバルというコンテストの話になります。
当時僕はNITROというバンドを組んでいてその全国大会に出ることになります。
この辺は語り出すと長くなるので割愛します。
そしてヤマハ時代の盟友、SSW伊藤サチコとギタリスト榎本 聖貴によるフォークユニットHuenicaの紹介です。
Huenica /フエニカ
http://huenica.com
彼らは各自キャリアが長く10年以上も前線で音楽を奏で、人々に感動を与え続けている。
そんな2人が結婚をして子育てをしながら自宅にスタジオを構えてツアーをしたり、プロデュースしたり農業をやりながら音楽をしている様が、自分の環境とシンクロしていつも勇気をもらってます。
今回ラジオで紹介したのは彼らの2枚目のアルバム『田の人と旅の人』からタイトルソング『田の人と旅の人』です。
彼らの楽曲は、気取ることなく柔らかくスケッチを描くように情景を奏でています。どの曲も素晴らしいので是非チェックしてみてね。
とこんな感じで毎週木曜18:30からラジオ高岡にてMusic Skyやってます。
http://www.radiotakaoka.co.jp/simul_sp.html
過去分はYoutubeに纏めてあるから時間あるとき作業BGM代わりに聞いてみてねー。