高校特別授業pt1『本当に若者は夢や目標を失っているのか?』

雑楽人生マチャブロ

ーNY帰りのミュージシャン、マッシーの雑楽日誌ー

 

新年あけましておめでとうございます

まちゃ氏です。

今日は僕の母校で特別講義をしてきたよ。

受験シーズンの真剣な高校生達の眼差しにやる気をもらいました。

 

 

僕の母校は110年の歴史のある進学校、著名卒業生にはYoutuberのはじめしゃちょーがいる。

 

依頼は学生達のこれからの参考になる話をしてほしいと言う事。

 

時間は90分。結構長いなぁ。

ミュージシャンである自分が進学校で何を伝えれるか。すごく悩みました。

: 生徒は音楽進学に興味持っているのか。

: 自分が高校生だったら何の話を聞きたいか。

:アメリカの話をして面白いのか?

悩みに悩んで、昨日徹夜しました。

 

結果テーマは『多様化する時代を生き抜く為に今すぐできる4つの事

 

自分の経験を経て、アドバイスできる事をシンプルに伝えようと仕上げました。

実際学生達にどう感じてもらえたかはわからないけど、何か一つでも視野が広がってくれればいいな。

高校生向けで内容がざっくりしてますが、せっかくなのでアウトラインを公開したいと思います。

 

長文なので何回かに分けます

 

 

1月10日 講座アウトライン

『多様化する時代を生き抜く為に今すぐできる4つの事』

 

〜自己紹介、挨拶〜

 

今日は何を話すか色々悩みました。

・アメリカの音楽事情?

・はじめしゃちょー繋がりでユーチューバーのマネタイズ、ユーチューブの活用?

・ミュージシャン、芸術家のためのウェブマーケティング術

・著作権の仕組み

 

など考えた結果、ミュージシャン、芸術関係は一般的にオススメできない(本気でやりたい人がいたら個別で話します)。

なので割とシリアスな話をしようと思います。

面白くなかったら寝ててもいいし、長いのでトイレもご自由に。

スマホでの撮影や録音も大いにウェルカムです。(後日談、スマホ校内使用禁止らしい。)

 

今日は経験を踏まえて、少しでも参考になる話ができると嬉しいです。

まずは、前回の講演のおさらい

 


去年の10月にも20分ほどの講演をしたんですが、その時は(サイモンシネック氏のTED)Why How Whatのゴールデンサークルの話を応用して、どのような順序で進学を考えるのがいいかを

私が音楽の探求を理由にアメリカに行ったことをモデルに例えて話をしました。

こちらは有名なTEDでの本人によるプレゼン(サイモン喋り上手いぜ)


 

ゴールデンサークルの概要覚えてますか?

これを経て少しでも進路の道筋が描けてきましたか?

ーここで何人か質問ー

 

 

ーIntroductionー

若者は本当に夢や目標を失っているのか?

 

今回この講義を持たせて頂くにあたって色々リサーチをしました。

高校生に向けてどういう人がどういう講義をしているのか?

 

:社会に出て楽しく仕事をする方法・リーダーシップの育成

:いじめや心の授業(道徳的)

;夢や目的を持つこと

が大体の結果でした。

 

そこで僕がまず疑問なのは

夢や目標を持っていない子供は本当に多いのだろうか?ということです。

では将来就きたい仕事があるか調べた結果

 

高3で74.1%が何となく以上決めている

では『高校生がなりたい職業ランキング』をソニー損保が出してるので見てみよう。

ここで何人かに質問

流行りのユーチューバーかな?

ゲームクリエイターかな?

 

(自分の時代と比べて雑談)

 

何だよ。

結構みんな明確に目標持ってるやん。(てか会社員て括りどういうこと?)

 

じゃあ公務員でいうと、この中で公務員になりたい人??

 

まぁでも公務員って偏に色々ありますよね。

国家公務員/公務員(一般行政職) /都道府県職員 /市町村職員/ 警察官/ 刑事 /SAT(機動隊) /SP/ 科学捜査研究員 /消防官 レスキュー隊員/ 陸上自衛官 /航空自衛官/ 海上自衛官/ 海上保安官/ 入国警備官 /入国審査官/ 麻薬取締官/ 検疫官/ 家庭裁判所調査官・保護観察官・法務教官 /公証人 /国税専門官 /公正取引委員会審査官 /刑務官/ 皇宮護衛官/ 国会職員/ 国会議員政策担当秘書/ 国会図書館職員/ 国土地理院で働く人 

と、多種多様です。

 

何をやるかまで掘り下げて欲しい。(SATとかSP、科学捜査あたりは楽しそう。)

 

本題に戻り

なんであれ、70パーセント強の学生の意思が明確に出ているではないか。

では何故、最近の若者は夢とか目標がないって言われてるか?

 

=ここで皆に夢持ってるか聞く=

 

何故社会と学生の間で誤差ができてるか?

僕なりに分析しました。

 

昔は目的に向かっての道筋が明確だった、というより選択肢がなかった。

 

(パワポ)大学を出て新卒一括採用 年功序列で終身雇用。

 

要は大学でて就職すれば、一生が保証されるという確証があったんですね。

なのでそのわかりやすいゴールに向かってみんなで競い合ったわけです。

大学に行って就職すれば、生涯安泰という幻想があった

しかし

景気がいい時代は過ぎ去り

決して「終身雇用=安定」ではない事実を目の当たりにする。

会社が潰れてしまえば、それでおしまいなのだ。

 

年功序列の弊害により経済が発展しない中、

欧米企業の能力主義を採用するべきなのではないか。

そういう話が、20年前、僕が学生時代から叫び続けられてきた

そんな中新しい風が!

全く新しい雇用体系や会社理念を持ったIT,web2.0世代 (ライブドアホリエモンやサイバーエージェント藤田等)のネット型サービスのベンチャーが急成長した。

 

パワポ

 

この流れは新しい働き方を提示しその可能性を開発した。(利権社会は覆せなかったが、国民に現実を見せた功績は大きい)

*この時、学生にホリエモン知ってる人を挙手してもらったが数える程もいなかった。

 

余談ですが今でいうと

現代の魔法使い、メディアアーティスト落合陽一氏的存在です。

彼はAIで管理できる仕事が近い将来確実に増えていくし実現化はかなり近いところまできてるって言ってます。

落合陽一 知ってる人?(*こっちは結構いた。)

 

*ここでニュースピックスダウンロードの勧める(エンタメではないニュースを読む癖を今からつけさせる為)。

 

急速に(ダイバーシティ)多様化が進む社会に対して日本の教育システムや一般企業の経営体制は時代に対応しきれてない。

 

基本的には未だに

・大学進学

・新卒一括採用

・年功序列の賃金制度で

・終身雇用。

をゴールと設定して構築されたシステムのままで、ギャップを埋めることなく取り敢えず教育が進められてるのではないかと思う。

 

(この辺りで教員に僕の見解がどうか質問)

 

 

パワポ

 

 

学生達は直感的にそのギャップ(多様化する時代に対応してないシステム)を感じて、不安を感じているのではないか。

 

昔は情報というのはTV、新聞などのメディア媒体と親や大人といったものからしか得れなかったので管理がしやすかった。

むしろ知りたいことを学ぶためには、親や教師または学者、TV、書物から直接学ぶしかなかった。

しかし今の君たちはインターネットで無数の情報に簡単にアクセスできるようになった。

では学生諸君はどう思うか? 

 

『最近の若者は夢とか目標がないって言ってるけど、あんたらがそういう時代を作ったからやん。むしろ、多様性を認めてない大人の方が夢とか目標失ってるんじゃないの?』

 

と、なるのは普通の流れなのかな、と思う。

 

この話は客観的に何が正しいわけではなくて

当時おじさん達は目標とレールが明確でひたすら頑張るだけでよかった。シンプルだったのだ。

また実力主義は恩恵を受ける人間が一握りになるので、日本にとって格差を大幅に広げるリスキーなものだ。

ジレンマの中で何も改革が起きてない状況が20年以上続いている。

 

ややこしい話になるので、今はスキップして。

何が言いたかったかというと

今の社会は目紛しく変わって行く時代、経済の多様性に対応する術を高校生に教える準備ができてなくて、

どうすればいいかというと自分で対応するしかないということです。

 

纏めると

若者は夢がないと言われているが→時代にシステムがついていけてない→頑張る先に確証がないので、何をすれば良いかわからない→結果 なんとなく静かに暮らしたい

 

さらに言うと

パワポ2

信じて頑張った結果→結果ブラック企業だった→耐えられない→生きていくのが辛い

 

という最悪のケースが待っている。

リアルに僕の友人もこういう状態に陥ってます。

暗い話になりましたが、

 

時代が変わってきたことを証明してくれた嬉しいニュースがあります。

去年、N高等学校という角川ドワンゴ運営の画期的な通信制の高校が開校したんだけど、

 

知ってる人はいますか?(教員にも聞く)

 

(資料)

 

角川ドワンゴがどんな子供にも学べる権利があるはずだと開校したのがN高等学校。

僕が中学生だったら、ここに入学したいなぁ。

 

僕は教師に、権利を主張する前に義務を果たせ

とよく叱咤されたが

選択する権利も与えられなかったら、何もできない。

子供達に選択の権利は与えるべきだ。

N高等学校は確実に時代は変わっていると、一つの結果を示してくれたのです。

 

2に続く

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