今、必要なのは「衝動力」である。

雑楽人生マチャブロ

ーNY帰りのミュージシャン、マッシーの雑楽日誌ー

 

どうも。まちゃ氏です。

 

今回は自身のバンドRobin’s Egg Blueがホリエモン万博で行われたコンテスト、バンドモン⭐に参加して僕自身思った事、感じた事を書いていきます。

 

多動力の前に衝動力が必要

 

今回ホリエモン万博に参加して気づいたこと。

ホリエモン万博のテーマは「多動力」である(堀江氏の著書タイトルにもなっている)

僕が思ったのは、我々に必要なのは多動力の前に「衝動力」だ。

現代人はまず衝動を呼び覚まさなくてはいけない。

 

人は誰しも直感を持っていて、それを認める事。

自分が好きな事は自分で判断する。それが普通のはずだが、その当たり前が崩れてしまっている。

 

直感では判断できてるのに人に否定されるのが怖くて御魔化して周りに合わせてしまう。

そういう人は前から居た。

 

でも最近は、

何がいいのかも解らないし興味も持てない人が圧倒的に増えている。

深層心理レベルでは自分の趣向を持ってるはずだが、それを伝える術をも削がれ自己を失った人達。

 

そういう時代の中、多動力で面白いことをやってみようと行われたのがホリエモン万博だ。

 

しかし上辺の祭り騒ぎや自己満の楽しみゴトが感動を生む事はない。

 

人を動かすのはWHYから発せられる衝動的な使命である。

今、一番大事なのは、奥底にある自己の衝動を呼び覚ますことである。

 

 

音楽の未来はITとの融合にある

 

僕はITに音楽の未来、可能性を見ていた。

 

今回のバンドモンはITの寵児ホリエモン企画だからこそ

賞とか誉れより、IT業界で音楽の未来を作っていく人達に出会えると楽しみに今回六本木にやって来た。

VRを使った仮想ライブ空間、新しい体験型のコミュニケーションツール、革新的なマネタイズ、プラットフォーム等に期待していた。

 

今回の目玉、優勝者はホリエもんの書籍か映画の主題歌を担当できる。

この機会に音楽で何か面白いことや次のビジョンを提示するものではなく、ただのライブコンテストだった。

 

僕はホリエさんやイベントを否定してるわけではない、考え方も面白いし多動力が大事な意味もわかる。

ホリエさんは多動力でコンテンツを色々生み出せるのだろう。

ただ、意思を持たない多動は何も生まない

 

今回の運営HIUはホリエさんに肖って何となく音楽イベントやらせて貰ってる。

出演者はホリエさんの名誉賞が欲しい。

 

みんな必死で頑張ってる。自分のアイデンティテーを提示するために。

 

今回のコンペティター(2次審査時点の順位)

1位 去年の11月にshowroomRecordsと契約していながらも仕事を遂行した顔面偏差値軍団 たけやま3.5  

2位 UKが好きすぎるが故に身体中イギリス国旗を纏うロック侍 アイザックウシワカ

3位 ジレンマを歌にして社会を風刺する、ひきこもり系SSW 石井南

4位 NYかぶれの音楽オタク集団 Robin’s Egg Blue

5位 感謝することで歌を歌い続けれる ユナイテッドサンタ

 

皆とそれを支えるファンの方々が必死になって書籍の主題歌のために時間と魂をかけている。

 

れはまさに無駄を省き効率化を推奨する「多動力」ホリエモン万博が生み出した「究極の無駄」ではないか。

 

ホリエモン大賞の結果が発表されるのは明日2月7日だ。

 

 

僕は疑問をぶつけることができなかった

 

自分は2次審査の時から抱いてる違和感や怒りを本選でぶちまけることができなかった。

何が目的なのか?何の為のオーデションなのだろうか?本当に映画は作られるのか?

万博を盛り上げるためにこじ付けて賞を設定しただけのお祭り騒ぎではないか?

 

疑問と苛立ちでいっぱいだった。

内容によってはこの苛立ちを会場でブチまけるつもりだった。

 

だが、いざステージに立って僕は普通に演奏して、普通にニコニコ参加することしかできなかった。

 

僕は自分のショボさに気づけたことが今回一番の収穫だ。

 

必要なのは、媚びることじゃない。溢れんばかりの愛と怒りの衝動が大事だ。

今、我々に必要なのは、多動力ではない。

何か長いものに巻かれて自分を保つことではなく

自己を表現する衝動。自分の中にあるWHYのエナジーを増幅させる事だ。

 

最後に

 

僕は音楽家は魔法使いだと信じている。

道標を失った社会や人の心の衝動を呼び起こす可能性を持つのはベストセラー自己啓発やビジネス本ではない。

音楽という魔法だ。

 

そんな当たり前の事に気付かせてくれた六本木の夜だった。

ありがとう。

 

まちゃ氏

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