ハードオフ巡礼 多摩八王子篇 その2

雑楽人生マチャブロ

ーNY帰りのミュージシャン、マッシーの雑楽日誌ー

 

 

どうもマチャ氏です。

前回に引き続きハードオフ巡礼その2!

 

まずはBGM、

先日たまたま雑楽工房にハードオフラヴァー達が集ったので、

その時動画で如何でしょう。

 

(今度ハードオフのテーマ。コピバン作ろっかな。)

 

 

前回に引き続いて次は

 

八王子みなみ野店

 

MIOっていう大型ショッピングモールの中に入ってる店舗。

 

 

ここはオフハウス、生活雑貨系が強くてベビーカーとか格安で置いてある、かわりにハードオフ、楽器関係は品揃えがあまり充実してない。

 

みなみ野は八王子ニュータウンで小金持ちの家族連れが多い。

おそらくこのエリアはアーティストは少ないのだろう。

 

ハードオフの商品は完全に地域の特色が反映される。

例えば、川崎とかはDJ機材が妙に多い。逆に富山みたいな地方のハードオフは高級オーディオオタク系の商品は割と充実しているがDJ機材はほぼ皆無。

 

そういう地域を考慮してハードオフ巡礼地のルート選びもするべきだった。移動時間も含めると1店舗あたり廻るのに役1時間消費する。

何より店舗がショボかった時のガッカリ感はメンタル的にその後のハンティングにかなりの悪影響を及ぼす。

 

この店では電源モジュールの定番メーカーFURMANの電源タップ美品が比較的安く置いてあったくらいだ。

電源マネージメント分野において、高品質で優れたパフォーマンスを持つ製品を提供しているFurman。

 

ノイズの原因の大半は電源からくる。

クリーンな電気はみんなを幸せにしてくれる。

 

 

 

外に出ると、だいぶん夜も更けて来た。

 

ジャンクコーナもしっかり見て回りたい所だが急がねば。精神的にも体力的にもそろそろキツくなってきた。

 

 

次は八王子めじろ台店

 

どこか懐かしい。これぞハードオフって風貌。

 

ここは独立店舗で、ブックオフや他店舗が併設されてない。

そういう店は割と管理も良くて商品も綺麗な印象がある。

 

 

店員さんも感じ良いことが多い。(話しかけると皆んな嬉しそう)

 

 

 

 

 

片山っちみたいな人が笑顔で対応してくれるのだ。

 

 

 

綺麗な商品は多かったが残念ながら掘り出し物には出会えなかった。早めに切り上げて急がねば、そろそろ時間が足りない。

 

 

予定では後2件廻りたかったが厳しそうなので、どうしても行きたかった八王子大和田店にルートを変更

 

残された猶予は50分くらいだ。

 

去年オープンした国内最大級のハードオフ系列の集合ビル。

 

 

どどーん!

 

圧巻!!このビルがさらに2つある。屋上ヘリ着陸できそう。

 

マジでかいです、ちょっとした学校ほどのスペースあります。

 

 

ここのハードオフ2Fはもはや大型中古楽器屋になっていて、民族楽器からエフェクター、ブラスや弦楽器あらゆるものが置いてあります。

 

このラインナップ!
なんとシタールまでっ!

 

 

まさにハードオフのフラッグシップストア!

気合が凄い。

 

オープンしたての時に一回来たのですがその時は品揃えや管理が追いついてなく

値段設定も高くて残念な印象だったけど、久々に来て見るとすげぇ。

 

トレハン的要素を踏まえると、普通の楽器屋の百倍面白いかも。

 

 

そして!!

 

 

 

キター!

伝説の名器 TRー808

 

 

なんと54,0000円!!

 

数年前までは30万くらいだったのに高騰している。

 

2年前位に808のドキュメンタリー映画まで公開されて価値上がったんかな?

 

運よく親戚のおっさんの家とかに転がってないかなー。

 

 

ここでTRー808を知らない人のために、

サウンドロープさんが丁寧に説明してくれてます。

話題の音楽ドキュメンタリー映画「808」から見えてくる『TR-808』が残した功績

 

 

かつては安くてそこそこというイメージがあった日本製楽器。(フェンダージャパンとかいい例)

しかし、日本のエンジニア達の情熱ははそんなものでは終わらない。

この808やベースシンセのtb303は元々バンドが組めないような当時のボッチ君達をターゲットにして開発された商品だ。

 

無理やり音楽仲間作ってスタジオ入らなくてもバックトラックを簡単に作れて仮想バンド練習できますよーっていう感じでね。

 

しかし、発売当初、音色はリアルとは程遠く全く売れず評価も最悪。ウンコ機材扱いだったらしい。挙げ句の果てには、中古では1万くらいで売り叩かれていた。

 

 

それをデトロイトの若者達が、ドラムやベースの代わりの練習機材としてではなく、新しい楽器、クリエイションのツールとして目をつけたのである。

 

そしてテクノからヒップホップと、次々に新たなサウンドと文化を構築していくのであった。(ここ重要、日本国内だけで流通してたら今頃伝説のお笑い機材になってたかもしれない。)

 

808がなかったら今の音楽の歴史は違ったものになってたかもしれない。

 

今では信じられないかもしれないけど。この時代のローランド製品は世界の音楽史を支えるほどのパワーを持っていた。

 

その名器達の中の一つにJUNO-106というシンセがあります。

 

Juno106とは1984年に発売された比較的安価で買えるヴィンテージシンセでベース音、フィルターに特色がありダフトパンク等もレコーディングで使用している超定番機種。

 

参照

 

106は僕の初シンセで、NYにいた頃たまたま格安でジャンク品を見つけたので興味本位で購入、

悪戦苦闘しながら自力で修理した思い出の機材です。

 

 

 

その当時僕はアルバム制作をしてて、

ギターでより個性的な面白い音を追求していた。色々エフェクターを繋いで試してたけど何だかうまくいかない。

 

そんな折、頑張って修理した106を初めてアンプに繋いで音を出した時にぶっ飛んだ。

 

求めてた音がそこにあった。

 

別にギターじゃなくてもよかったんやん。

そこから僕のシンセオタの歴史が始まりました。

 

そうして完成した僕( Robin’s Egg Blue)のアルバムCirclefieldでは、ほぼ全てのシンセのパートをJUNO-106で録音してます。

 

以下で視聴できます。

 

 

いくらエミュレーターやサンプリング音源を使っても106にしか出せない独特の揺らぎがある。

 

80年代前半のローランドは他にはない個性的な音かつ直感的な操作性を持った素晴らしい楽器を開発してました。

 

2、3年前にローランドが満を辞して30年ぶりのアナログシンセと謳って発表したJDxi。

期待して買ったものの、正直がっかりしました。

 

アナログパートはまぁまぁだけど、SuperNATURALとかいう訳のわからんダサいソフトシンセやドラム音源、半端なエフェクト。

 

そんなもん期待してませんぜ。

そもそも操作性悪くて使う気がおきない。

 

 

過去に捉われず、時代を変えるようなシンセを作って欲しい。

ローランドさん!もっと頑張って。

 

熱くなっちゃいましたが、シンセ話はまた別で書きたいと思います。

 

本題に戻って、

 

八王子大和田店ではアーニーボールのヴォリュームペダルが三千円ほどであったので購入しました。

 

長い旅が終わり外に出ると気づけばもう真っ暗。

今回の収穫は

 

*Yamaha  RMX-1

*Boss Dr-110

*アーニボール ヴォリュームペダル

*やさし美味いラーメン

*片山っち似の店員の笑顔

 

でした。

 

 

安く買って高く売る、巷の印象はあんまりよくないですが、現代にトレジャーハントの楽しみを提供してくれるHardOff。ありがとう。

 

これで目をギラギラさせ、独り言を言いながら歩き回ってるハンター達の気持ちがわかっていただけた事でしょう。

 

そういう人見かけたら優しく見守っててね。

 

シンセ女子とハードオフデートが夢。

まちゃ氏でした。

 

みなさん長文にお付き合いありがとう。

 

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